音楽家がみると世の中は
このように見えてくる
不思議!
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■200号を突破した、あのメルマガのバックナンバー017号
バーバーショップ |
「つれづれ音楽生活のすすめ」 VoL. 00017
作者:ヴォーカリスト 牧野 俊浩 04/01/23
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■今日のバイブレーション■
分野の壁を越える発想がスポーツをしない人にも感動を伝えてくれる。
時には、言葉よりも強く胸に迫るものがある。
(増田明美:スポーツジャーナリスト)
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●
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本日のバイブレーションは「音楽でラグビーをしたらどうだろう」と考えた音大生の卒業作品について、マラソンで有名な増田明美がのべた言葉である。
(2004年1月17日:朝日新聞に掲載)
まさに音楽は音の連鎖である。
その作品は、ラグビーボールが、もつれ合う敵味方の中で譲り渡されてゆく様を、音楽作品に仕上げたものらしい。
実際の演奏には立ち会ってはいないが、その学生の発想に僕はおおきな拍手を送りたい。音楽の立ち上げ方が、いままでのスタイルで無いことが、良い。
時々僕は、音楽は、もう行き詰まっているのかもしれないと思うことがある。
メロディが出尽くしたという表現をする人もいる。あと50年早く生まれていればと、天を仰ぐ輩もいる。これは作曲家や作詞家の世界だけの話ではない。
歌い手や演奏家自身も、シンと静まった夜、「僕は何をどうやって演奏する存在なのか、わからなくなった」と呟くものである。
「そんなことはいつの時代でも当たり前のことだ」という声もあることに気を払いつつも、やはり、今の時代は20世紀後半の、四半世紀に訪れた、飽食志向に対応して供給側はすべての素材を、さらけ出してしまったと言って良い。
文化全般に小躍りするような発見がなくなってしまった。
音楽も同様である。 (残るは火星の地下回廊発見の朗報を待つのみか・・)
何かを再発見するには、まずは手垢がついた考え方からの逸脱を旨とすべしと考えたいのだ。
その意味では「音楽ラグビー」は面白い試みであると僕は思う。
実は少し似た発想で、カナダのマリーシェイファーという作曲家の提案に、音楽野球という素材がある。
今回の学生さんが、それに気付いて、あらためて仕掛けたというならば更に良い。ああ、この学生さんに会いたくなった。
女子大生ならさらに・・いい。
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■おすすめ■(バーバーショップスタイル)
バーバーショップというコーラススタイルがあるのをご存知ですか。
誕生は19世紀のアメリカ。簡単にいうならば、散髪屋さんに集まって、オッサンさんたちが無伴奏(ア・カペラ)で流行歌をコーラスしていたのが原型といわれています。
基本形としては男声4部。リードテノールという上から二番目の人がメロディを歌い、一番高い声がそれに倍音のハーモニーで飾りをつけ、ベースが下支えを担当。
上も下もそれほど出ないバリトン(ここまでいうのは自分がこの声域だからです・念のため)が、間に入り、マア・・マア・・と仲を取り持って、和音を完成さす仕組みになっています。
日本のプロの男性カルテットもこのスタイルが基本です。
それを堪能する「VOICES!」というアメリカのビデオがあります。
日本にある、バーバーショップ愛好家たちで組織する合唱団「東京バーバーズ」の菅野さんという方から購入しました。
僕はこのビデオを、「音楽セラピーのすすめ」という講演会の中で時折、試写しますが、ハーモニーが、いかに歌う人たちの心をつなぐ上で素晴らしい役割をはたしているのかが、一目瞭然。
ものすごい迫力のコーラス力に圧倒された後、なんだか涙が止まらなく瞬間があります。アメリカのバーバーショップフェスティバルの模様が、人間模様とともに記録されています。
米語ですから、会話全部が理解できるわけないのですが、いいですよお。
菅野さんやそのビデオ購入に関しての情報は下記サイトでどうぞ。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/rkato/Document/music/barbers.htm
バーバーショップに関しては下記サイトもお薦めです。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/7921/SongsInOurHeart.htm
少し前に日本にもハモネプというア・カペラのムーブメントがありましたね。
あの盛り上がりから、次代を担う若者たちが、心のハーモニー「メンタルハーモニー」を汲み取ってくれる事を切に祈る僕です。心をつなぐための音楽ツールとしてコーラスを再評価して欲しいなあ。
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■今日一番の耳ご馳走■
結構久しぶりだなあと思って、東京のJR山手線の高田馬場で降りることになりました。高めのプラットホームから眺める街並みは、学生時代とは少し変わっていました。なんだか新宿の亜流になったみたいで、ちょっと腹が立ったけど。
何のためにかというと、ホームで流れる発車ベルを、じっくりと聴きたかったわけです。噂に聞いた通り、「鉄腕アトム」です!それもちゃんと、テーマのエンディング部分の8小節完奏! アトムは生誕50周年。アトムは多分この近くで生まれたのです!天馬博士の思いによって!(ロボットって、歳とるのかなあ?)
少し熱くなりました・・。でも、最近、確かにJRの発車ベルは工夫が凝らされています。もうひとつ僕は、蒲田の「蒲田行進曲」にも、思い出があるのですが・・・。
もっともっとマニアックな人もいます。・・・実録でしょうねえ。
興味半分でいいですから、是非、下記サイトを訪問してみてください。
http://ts.sakura.ne.jp/~rokko1go/oto_13yamate.htm
ううむ・・・・
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●編集後記●
金太郎飴って・・このメルマガの購読者世代ならご存知ですね!?
マンネリの代名詞みたいに使われることが多いのですが、筋は一本通ってますよね。
例えば、髪毛担当の黒い組織は、そればっかりを守り続けています。絶対に、その一本の途中で茶髪にはならない。
なっちゃったりすると、飴を切る人に不安感を与えますものネエ。
「えっ!お前 茶髪になっちゃって!このままでやっていくの・・」
金太郎飴は不安を与えちゃいけない存在ですねえ。
でも、人生って・・・・・。
(変わる事には前触れが必要なのかなあ)
人生も金太郎飴的側面が、確かに、ありはしますが・・。
「エーッ!そんなキャラクターとは思わなかった」という会場の気配に、思わず少し傷ついた一日でした。(コンサートを終えて)
[NAN DAKA OTIKONNDE IMASU ]
石川啄木が、ローマ字日記をかいた心情が胸をかすめます。
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■「つれづれ音楽生活のすすめ」 00017号 2004/01/23
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牧野俊浩は、音楽の力を伝えるために、全国でステージ活動をしたり、
高齢者施設で歌をきいてもらったり、お話をしたりしています。
そんな実績をもとにして1999年に一冊の本を書き上げました。
いまだにそこそこ売れ続けています。
但し一般書店では埋もれてしまっているでしょうねえ。
宜しければお申し込みください。1500円です。
音楽は言葉をこえて
何とかしてして他人の心に触れたいという願い
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第一章 癒しの時代
●今なぜセラピーなのか
●音楽の力
●音楽セラピーの役割
第二章 音楽セラピーとはなにか
●音楽セラピーの歴史
●能動的音楽セラピー
●受動的音楽セラピー
●新時代の音楽セラピー
第三章 青音協の役割
第四章 私のセラピー観
~共鳴としての音楽セラピー~
●多様性を取り込む
●ふれあい
●模倣から共鳴へ
●音楽環境
●メンタルハーモニー
●シェイクハンズ・シェイクハーツ
●右脳のはたらき
●リズム
●共鳴する声帯
●ハーモニー
●倍音
第五章 何を歌ってきたのだろう
~高齢者のための曲目リスト~
●あたたかい交流のために
●時代の歌
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A5版 定価1500円 送料別途(200円) |
2007年を目前にして、ますます高齢化社会がクローズアップされてきた昨今、
様々なセラピーが話題になっていますが、人それぞれの心の中の眠るメロディを呼び覚ます音楽セラピー。クオリティオブライフ(人生の質)を高める音楽セラピーをわかりやすく解説した話題の書です。
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■百歌斉放
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牧野俊浩のCD発売中!
百花斉放・・・・・すべての花が一時に開花する様子をこのようにいうのだそうです。百歌斉放・・・・・すべての歌がもう一度心の中で眠りを覚ます事を願って、このように名付けました。大正ロマン(浪漫)から昭和パッション(情熱)までの名曲を牧野が歌ってゆきます。先ずは第一弾!!懐かしさからはじめてみます。アコースティックにピアノだけの伴奏で唄ってみました。あなたは、心の中でこんなプログラムを待っていませんでしたか? |
ゴンドラの唄
宵待草
琵琶湖周航の歌
故郷
私の青空
月光価千金
胸の振り子
時には昔の話を
黄昏のビギン
酒と泪と男と女
竹田の子守唄
旧友再会
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