音楽家がみると世の中は
このように見えてくる
不思議!
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■200号を突破した、あのメルマガのバックナンバー009号
風に吹かれて
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「つれづれ音楽生活のすすめ」 VoL. 00009
作者:ヴォーカリスト 牧野 俊浩 03/12/26
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■今日のバイブレーション■
俺は、ただ声を出しているだけだ。
もし、俺の歌がみんなの夢にでてくるとすれば、
それは、俺の声がみんなの夢からうまれたものだからさ。
(ボブ・ディラン:アメリカのプロテストソング歌手)
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●
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ボブ・ディランという名前は、アメリカのフォークソングの歴史の中で金字塔
だと思う。東京オリンピックの行われた昭和39年、歌の力のひとつとして、静か
ではあるが、凛としたプロテスト性を前面にだして、日本に上陸した曲がある。
「風に吹かれて」 ボブディランの作詞・作曲であった。
人はどれだけ長い道のりを進めば
一人前と言われるのだろうか
白い鳩はどれだけ多くの海を飛んだら
砂浜で憩えるのか
・・・・答えは風にのって吹きすぎるだけ
この時代、すでにビートルズは活躍していたし、アニマルズも「朝日にあたる家」で、やり場のない、青春時代特有の葛藤を熱っぽく歌い上げていた。
ボブ・ディランは、その流れの中で、あくまでも、生ギターで歌うアコースティックなスタイルの姿勢をくずさずに、民衆の側にたってベトナム戦争への反戦を歌いかけていた。
音楽を通じて語りかける姿勢は、まだ高校生であった私の心を強く打った。
今日のバイブレーションは、まさに、彼の歌に寄せる思いをそのまま語っている。
僕はプロテストソングだけが歌だとは思わない。ミューズの神は、おおらかな心をもっているから、人の心に起こり得るすべての情感が音楽として、歌として昇華できるように力を与えてくれるはずだ。喜怒哀楽、全てがその対象であろう。
おおもとにある、その気持ちが清冽であればあるほど、音楽はメッセージを深める。ボブ・ディランは、この方法で、ミューズと一体化した自らを示した。
僕たちは、この曲を通じてボブ・ディラン自身を体験した。
後日、「WE ARE THE WORLD」のビデオで見かけたディランは、なぜか少し、疲れて、寂しそうにみえた。彼の果たす役割は、まだまだ残されているのだが。
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■おすすめ■(スピリット ダンス)
先日、是非一度参加したいと思っていたワークショップに出かけて参りました。
というか、以前から、その主催者にお会いしたいと願っていたのです。
山川紘矢・亜希子ご夫妻です。精神世界に関しての翻訳をなさっているお二人で、
「聖なる予言」やシャーリーマクレーンの「アウト オン ア リム」などをお読みになった方も多いのではないでしょうか。
「音のセミナー」と題されたワークショップを、もう4年も続けておられます。
20名ほどの参加者で、数多くの民俗楽器を、それぞれが手にして即興的なアンサンブルを組み立ててゆきました。プロの音楽家のセッションとは一味違った、優しいハーモニーが室内に漂い、なかなかいい気分になれた会でした。
終了後に、紘矢さん監修の「スピリットダンス」というCDを頂戴し、帰宅後聴かせて頂きましたが、これは実に良いCDです。題名どおり、魂がゆるやかに踊り始めます。
ほとんどが始めて接する曲でしたが、美しい詩の世界に引き込まれてゆく自分を感じました。セミナーの中で瞑想を体験させて頂いたのですが、そのBGMとしても使えるし、実際に自由に身体を動かしてのダンスのバックとしてもよさそうです。
「踊るときはできるだけ、おおきくしなやかに身体をうごかして」と紘矢さんはおっしゃってます。
暖かくしみじみとした幸福感を味わえる一枚です。
購入のお申し込みは下記サイトを訪問してみてください。
お二人のホームページです。
http://www2.gol.com/users/angel/
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■今日一番の耳ご馳走■(サンポーニャ)
アンデスのパンフルートでサンポーニャ(またはシーク)という笛があります。
フォルクローレ(中南米の民俗音楽)の中ではケーナの方が有名ですが、この葦笛は民俗楽器の王様と、僕は思っています。まさしくアンデス山脈を吹き渡る風の音色です。心細げな、かすれた音から、笛の長さによっては(1m30cm位の笛もあります)大地を揺るがすほどの重低音までを生み出します。
これもテレビドラマの話題ですが「俺たちの旅」の30年後ヴァージョンが放映されていました。そのなかで小椋佳の「しおさいの詩」や「すこしは私に愛をください」が、この笛で演奏されていましたが、お気づきになった方はおられますか。
郷愁という言葉を思い出させてくれます。
フォルクローレの世界で歌っていたときに、この笛に出会い、すっかり虜になりました。現在、手作り楽器ワークショップとして、日本の竹で子どもたちと、この楽器を作る活動もしています。
詳細は下記サイトをごらんください。特別に7音編成でつくります。
この笛で、宮沢賢治の「星めぐりの歌」を演奏すると、銀河鉄道にのって旅をするジョバンニの気持ちが、少しだけ、わかるような気がします。
http://homepage2.nifty.com/artbox2
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●編集後記●
メリークリスマス!
まあ、このメールが届く頃は、ハッピーニューイヤーの方に、少し近くなっているのですが。
昔、大人たちが「一年がたつのが速くなったねえ」などというのを、横目で眺めて、「一日24時間、年間365日」とうそぶいていた可愛げのない坊ちゃんも、年々オタオタしながら、人一倍の年末騒動を繰り返す年齢です。
その合間をぬって、明日はひとつのミュージカルと、フェイジェンロンさんのコンサートに出かけてきます。ミュージカルは、タイミング良くオー・ヘンリー原作の「クリスマスの贈り物」 僕の友人が主宰する、所沢を本拠地のにする新しい劇団。
ブルーベリイ・パイ・ファミリーの旗揚げ公演です。
詳細は下記を参照ください。まだ間に合いますよ。27日まで上演。
http://www.rivo.mediatti.net/~an-actor/
フェイジェンロンさんの詳細はまた追って。中国の琵琶は聴き物!
あとわずかな2003年、自分をカラッポにして楽しんできます。
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■「つれづれ音楽生活のすすめ」 00009号 2003/12/26
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HPではいろいろなジャンルの音楽や文化の情報を掲載しています。
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■このメールマガジンは『まぐまぐ』( http:www.mag2.com)より発行しています。
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牧野俊浩は、音楽の力を伝えるために、全国でステージ活動をしたり、
高齢者施設で歌をきいてもらったり、お話をしたりしています。
そんな実績をもとにして1999年に一冊の本を書き上げました。
いまだにそこそこ売れ続けています。
但し一般書店では埋もれてしまっているでしょうねえ。
宜しければお申し込みください。1500円です。
音楽は言葉をこえて
何とかしてして他人の心に触れたいという願い
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第一章 癒しの時代
●今なぜセラピーなのか
●音楽の力
●音楽セラピーの役割
第二章 音楽セラピーとはなにか
●音楽セラピーの歴史
●能動的音楽セラピー
●受動的音楽セラピー
●新時代の音楽セラピー
第三章 青音協の役割
第四章 私のセラピー観
〜共鳴としての音楽セラピー〜
●多様性を取り込む
●ふれあい
●模倣から共鳴へ
●音楽環境
●メンタルハーモニー
●シェイクハンズ・シェイクハーツ
●右脳のはたらき
●リズム
●共鳴する声帯
●ハーモニー
●倍音
第五章 何を歌ってきたのだろう
〜高齢者のための曲目リスト〜
●あたたかい交流のために
●時代の歌
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A5版 定価1500円 送料別途(200円) |
2007年を目前にして、ますます高齢化社会がクローズアップされてきた昨今、
様々なセラピーが話題になっていますが、人それぞれの心の中の眠るメロディを呼び覚ます音楽セラピー。クオリティオブライフ(人生の質)を高める音楽セラピーをわかりやすく解説した話題の書です。
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■百歌斉放
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牧野俊浩のCD発売中!
百花斉放・・・・・すべての花が一時に開花する様子をこのようにいうのだそうです。百歌斉放・・・・・すべての歌がもう一度心の中で眠りを覚ます事を願って、このように名付けました。大正ロマン(浪漫)から昭和パッション(情熱)までの名曲を牧野が歌ってゆきます。先ずは第一弾!!懐かしさからはじめてみます。アコースティックにピアノだけの伴奏で唄ってみました。あなたは、心の中でこんなプログラムを待っていませんでしたか? |
ゴンドラの唄
宵待草
琵琶湖周航の歌
故郷
私の青空
月光価千金
胸の振り子
時には昔の話を
黄昏のビギン
酒と泪と男と女
竹田の子守唄
旧友再会
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